仁寺洞(インサドン)にあるお茶屋さんの奥様は日本人

仁寺洞にある舎廊房(サランバン)は、お茶屋さん。
ここも、フードジャーナリストの高ヒョンミさんに連れていってもらったところです。ソウルの中心街にあって便利なので、ヒョンミさんとの待ち合せ場所となりました。
ここへ1回連れていって貰い、次の待ち合せのとき、宿泊している『剛(つよし)の家』からタクシーで行ったのですが、どうしても場所が見つかりません。名刺を頂いていたので、運転手さんに名刺の裏の地図を見て貰っても分からなくて、名刺の電話番号に携帯で電話を掛けて貰いました。
運転手さんも、ちっとも面倒がらずに、携帯で住所を確かめながら走ってくれて、ようやく近くに到着、舎廊房のご主人が迎えに出かけてきてくれて、私は無事に到着したのです。
私の乗ったタクシーの運転手さんは、どの方も親切で、場所が分からなければ携帯で探してくれましたよ。
さて、舎廊房のことですが、お茶屋さんといっても、日本で想像するお茶屋さんとは違います。いうなればお喋りをしながらお茶を飲む喫茶店風というのが近いイメージです。
畳の部屋で、ゆったりと手足を伸ばしてくつろぎながらお茶をいただきます。一言にお茶と言いますが、韓国には、それは沢山お茶の種類があるのです。
ナツメ茶、梅茶、五味茶、水菊茶(紫陽花)など、まだまだあるのです。
お菓子も沢山種類があります、韓国の伝統菓子や韓国の餅菓子など、行くたびに違ったお菓子が出てくるのですよ。餅菓子はそれは色んな種類があって、日本でいうと「柚子餅」などの感じです。餅菓子系統は私の大好物なので、今度はどんなのが出てくるか楽しみでした。
そして、小さなお座敷きには、アンティークな家具に韓国の伝統の小物、高価な磁器なども飾られています。
ここで、チマ・チョゴリを着せて貰って、写真を撮ってもらいました。
奥様が日本人なのです。韓国語が分からない人は色々と教えて貰えて良いかもです。それから、長期滞在していて日本語が懐かしいという方は、日本語でお喋りすることができますよ。
舎廊房は2階にあるのですが、その1階には、詩人の集まる喫茶店というのがあるのです。詩人の方たちがあつまって、お喋りしたり詩の朗読をしたり議論をしたりするいわばサロンとでも申しましょうか。
信じがたい思いです。日本で、詩を書いて暮らしてゆくことなど、余程の詩人でないと考えられません。詩人だけが集まって成り立つ喫茶店も考えられません。
お願いをして、入らせてもらって、そこの女主人さんと写真を撮らせて頂きました。
中は、落ち着いた雰囲気で、気分がゆったりとする空間でした。ずいぶん変わった雰囲気の喫茶店でしょう。

 



2005年12月3日  溝江玲子


玲子のプロフィール

溝江玲子 山羊座で12月27日と暮れも押し詰まった大変忙しい時期に生まれました。
昭和12年、旧満州国奉天に生まれて、上海に育ち、終戦後に大連から引き揚げてきました。もう、戦争はこりごりです。
職業はと聞かれると、答えがいく通りもでてきます。一番格好よく答えると、作家かな。それから、7年前立ち上げた遊絲社(ゆうししゃ)という出版社の代表です。
趣味は読書とお絵描き、素材のページのキャラクターの原画も描いています。
へこんだときに呟く言葉は「人間 万事 塞翁が馬」。これで、幾多の試練を乗りきってきたのです。

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